非現実的であるが故に信じ難き事さ

断言する、出張が怪しい!けど事実無根、全部仕事で公務を主張。他意は存在せず、会社が命ずるままに労働、活動しておると。

嘘八百、戯言は聞き飽きた。故に本日その真偽を見定め、不正を白日の下に曝け出し糾弾すっぞ。意気込むが手無きにしも非ずじゃ、そう疑われるはず。

とある高名な霊媒師へ依頼、視界をジャックする事を決定。意味不明?要は彼自身の目となり、確かめちゃう方法。

これ確実じゃん?勿論危険は承知、非現実的であるが故に信じ難き事さ。対象の日頃賜与している物あれば、その媒体を通して可能だそう。

試さずにはおれん。そして実行。肉体は一時睡眠状態へと落ち、意識のみ遠く離れた意識へ移す。不思議、体はいう事を聞かぬが、視界は動く。

どうやら夜ゆえ、繁華街を歩いてる。誰か横に会話、女?勘大当たり?楽しげに会話する相手は誰やら。

妻へ向けぬ笑顔、気さくなセリフ。疑いが確信へ、やはり奴めが言うセリフは嘘。